これだけ在宅ワークが身近になってきてなお「在宅ワークは稼げない」「在宅ワークには怪しい仕事が多い」などという悪い評判を耳にすることがあります。たしかに在宅ワーカーを狙った詐欺の手口も「全くない」とは言い切れません。しかし在宅ワークが全て危険というわけでもありません。
在宅ワークを始めるにあたって重要なのは信頼できるところの求人なのか否かという部分。募集要項に書いてあることをただ鵜呑みにするのではなく、自分自身でしっかりと判断することが大切になってきます。
在宅ワークは怪しい仕事ばかりではない
在宅ワークは新型コロナウイルスの蔓延により、以前よりもだいぶ身近になってきましたが、それでもまだ「在宅ワークって怪しいものなのではないの?手を出して大丈夫なの?」と不安に感じている人もいるようです。ここで申し上げておきたいのは、在宅ワークは決して怪しい仕事ばかりではないということです。
多くの企業が在宅ワーカーを起用している
在宅ワークの仕事内容には、誰かと密に繋がってひとつのものを緻密に作り上げていくような内容のものよりも、ひとりで黙々と成果物を仕上げるようなスタイルのものの方が多く見られます。つまり、基本的にひとりでデスクワークができる職種であれば、基本的に在宅ワークを行うことが可能だということですね。時間やオフィスに縛られることなく自分のペースで仕事をすることができる在宅ワークは、ニューノーマルな働き方が求められる昨今のスタイルにピッタリです。
データ入力やカスタマーサポートなどの事務作業、ライターやデザイナー、プログラマーなどの技術職、翻訳やオンライン秘書などの専門知識を生かした仕事は在宅ワークにも向いているため、多くの企業で在宅ワーカーを起用しています。
活躍している在宅フリーランスは多い
在宅ワークを企業が取り入れるメリットは、なんといっても「能力はあるのになんらかの制限があるために家から動くことができない人とつながることができる」こと。場合によっては人件費が少なく済む場合もあり、そうなれば企業としてはなおさら旨みを感じられるため、さまざまな企業がクラウドソーシングサービスなどを利用して仕事の募集をかけるようなことも増えてきています。
在宅ワーカーとしても、自分にとって良い企業とつながることができれば長期にわたって安定した収入を得ることが可能となるわけです。個人事業主として活躍している在宅フリーランスはとても多いですが、それも働き方の多様化が認められるようになってきたからこそだと言えるのかもしれません。
怪しい在宅ワークの特徴
在宅ワークを新しく始めたいと思っている人に狙いを定めて「なんとか騙せないだろうか」と近づいてくる人もいます。しかし、なにもそんな悪い案件にわざわざ引っかかってやる必要はありません。自宅で仕事をしたいという気持ちを弄ばれるなんて、たまったものではありませんよね。
それではここからは、怪しい求人の見分け方をご紹介していこうと思います。
採用企業の情報がわからない
まず、採用企業の情報は徹底的にリサーチすることをおすすめします。検索しても業者名やサイト名がヒットしない場合、実在していない企業である可能性も否定しきれません。これだけ豊富な情報がインターネット上に流れている時代ですから、調べればすぐに企業の評判がわかるはずです。業務形態や評判、社歴、社員数、資本金、株主など、その会社が信用に値する企業であると自分を納得させられるだけの情報を集めましょう。
もちろん全てというわけではありませんが、調べても採用企業の情報がわからないというのは、怪しいにおいが漂っている気がします。焦って「採用企業の情報が不明なまま契約を結んでしまう」なんてことのないように注意してくださいね。
SNSやLineで仕事と関係無い話に誘われる
たとえば採用された仕事内容はデータ入力なのにもかかわらず、SNSやLINEで商品の宣伝をさせられたり、データ入力とは関係のない講習を受けさせられたりするようならば要注意!データ入力は建前で、情報やお金の吸い取りがメインなのではないかと思われるような場合、その企業やサイトは怪しいといえるかもしれません。
SNSやLINEで自社製品に多大な額のお金を支払うように促してくるようならアウトかも。正当なマルチ商法企業もありますが、そうでない企業も多く存在しています。契約を結ぶ前に口コミなどを調べ、悪質そうな部分が見当たらないかどうかを確認しておくにこしたことはありません。
求人情報との食い違いが多い
調べてみたところ、求人情報には買い物代は立て替えると記載されていたにもかかわらず、こちらに化粧品やサプリを注文させ、さらに検品や発送の作業までさせて、最終的には企業がその商品を騙し取ってしまうというような手口の在宅ワーク詐欺の発生事例もあるようです。これはかなり重い例ですが、求人情報と明らかな食い違いがみられるような仕事は注意したほうがいいといえるでしょう。
またこのほかにも、事務仕事を請け負ったはずなのに、仕事を進めていくうちにどんどん最初の契約にはなかった仕事内容が加算されていったりすることもあります。たとえば契約時にはライティングのみを行うという話だったのに、担当業務がどんどん増え、画像選定、CMSへの入稿作業、クライアントへのフォロー、営業まで担当させられて賃金は据え置き……というのはアウトですよね。
双方の同意があり、そして仕事量の増加によって時給や給料が上がるならば問題はないでしょう。しかし一方的に要求が増えていくような場合は要注意です。
契約や支払の手続きがずさんである
契約通りに仕事をこなしたにもかかわらず、報酬が支払われなかったり、何かと理由をつけて報酬を支払わない企業もあります。実際に筆者も、なんだかんだと理由をつけられて報酬を支払ってもらえなかったことがあります。
契約や支払いの手続きの相談の際、少しでも不安が残るような契約は避けるべきです。
正しい情報を見極める目を養おう
「検索ワードを入れて、一番最初に出てくる情報が正しい」ということではありません。後の方のページに出てくる企業でも優良な企業はたくさんあります。
信用できる在宅ワークを探したいなら、大手企業で募集している枠を探したり、名が知られているサイトでの在宅ワーク枠を探すのがおすすめです。
自分でそこまで細かく探すことができない、あるいは苦手だという場合は、在宅ワークを紹介しているクラウドソーシングサイトなどに登録してみるのも良いのではないでしょうか。
自分の身は自分で守る。とどのつまり、これが在宅ワークの基本なのかもしれませんね。
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