どうも、ライターのからすけです。
今日はおすすめの漫画を2つ紹介します。
ただおすすめなわけではありません。ライターが参考にしたい、豊かな表現力を持った漫画を紹介します。
まあまあ、面白いから騙されたと思って読んでみ?
ではレッツゴー
北北西に曇と往け
- 掲載誌
ハルタ - 作者
入江亜季
アイスランドで探偵をしている少年・御山慧(みやまけい)の日常を描いた物語。じつは彼には車と会話できる能力があるのだが(秘密だが)、その能力を使って案件をこなしていくうちに、ある身近な人の秘密にせまることになる。
アイスランドの風を感じる作品
本作の舞台となるのは、岩と氷の大地・アイスランド。アイスランドは樹木が育たない荒涼とした土地で、そこに住む人々は自然の荒々しさを理解し、共存しています。
溶岩が冷えて創られたむき出しの大地、そこに吹きすさぶ冷涼な風。地面には、風に煽られた草本類が地につかまるように揺れています。
さて、本作の何がすごいかというと、上記で語った風景はすべて、この漫画から得た知識だということです。
本作はとにかく、アイスランドの風景にこだわって描かれています。ただ緻密に描くだけでなく、作者が実際に感じたアイスランドでの感動や、敬意までも描き切っているのです。
そして、私が最も気になった点が「風の描写」です。
普通に読んでいるとあまり気に留めないのですが、よく見ると作品のあらゆる場面で「風」を意識して描かれていることに気がつきます。
髪のなびき方、鳥の羽ばたき方、草のざわめき、それらの描写が、決して目には見えない「風」を、肌で感じそうなほどリアルに表現しているのです。
辺境の老騎士 バルド・ローエン
- 掲載誌
ヤングマガジンサード - 原作
支援BIS - 漫画
菊石森生
五感に語り掛ける食レポ漫画
自国のために、長年「人民の騎士」として戦い続けた男の老後を描く物語。
ある日「もういいじゃろ」と国を後にした彼は、各国を渡り歩きながら様々なものを見、そして様々な物を食べる。
本作は国の内情をベースに描いたファンタジー作品。旅あり・戦いあり・政治あり、王道ファンタジー作品の中心を行く重厚な物語が語られます。
主人公のバルドは人民の騎士と呼ばれるだけあって、どんな敵にも後れを取りません。各国の将たちと緊張感のあるバトルを繰り広げます。
しかし、本作で注目してもらいたい点はそこではありません。注目すべきは、バルドによる「食レポ」です。
バルドは旅の途中でいろいろな物を飲み食いします。
例えば魚、例えばワイン、例えば馬肉、その他いろいろ。
それらを食べているときのバルドは幸せそのもの。そして、その幸せを表現する言葉の紡ぎ方が絶妙に上手いのです……!
この表現力には私も目を見張りました。まあ私も表現力がある方ではないのですが、とにかく言葉選びが食べ物の味が伝わってきそうなほどに的確。味・食感・香りなどを読者に想像させる力が半端ないのです。
本作は、体験を言葉にすることの大切さを教えてくれる一冊です。
表現するということ
作品紹介を頑張って書いたら脳みそがつかれたのでもう文章が思い浮かびません。
表現するということは、それほどに脳みそを使い、脳からエネルギーを奪っていくのです。
いきなり「表現しろ!」と言われても難しいでしょう。
だからこうやって、表現力のある作品を読み、自分の中の手札を増やしておくのです。
そんでもって脳の糖分足りなくなったらチョコ食べるしかない。
↓神の創りしチョコ
コメント