夏の食卓に欠かせない食材といえば、やはり「そうめん」でしょう。細くてツルツルした喉越しの良さは暑さで弱った身体にとても優しく、夏バテしていても「そうめんなら食べられる」という人は少なくないと思います。
では、そんな夏の風物詩ともいえるそうめんには、いったいどれくらいの栄養素が含まれているのでしょう? カロリーや糖質も気になるところです。
そこでこの記事では、そうめんの栄養価を夏におすすめの食べ方と合わせて説明していきます。
そうめんの栄養素
そうめんは夏の季語にもなっているくらい、私たちの生活に深く浸透している食べ物です。しかし、そうめんの栄養素を知っている人は意外と少ないのではないでしょうか。
じつは、そうめんは比較的カロリーが低い食材です。茹でたそうめん100gあたりのカロリーは約126kcal(※)で、炊いた白米(168kcal/100g)や、茹でたスパゲッティ(167kcal/100g)、茹でた中華麺(149kcal/100g)などより低いです。
ただ、そうめんは炭水化物が多いので、食べ過ぎは禁物です。糖質制限を行いたい場合には食べる量に注意しましょう。
そうめんは低脂質・高炭水化物
そうめんの主な材料は、小麦粉・塩・水・生地を伸ばす際の油の4つです。材料の種類からも、そうめんはたんぱく質や脂質よりも炭水化物が多いことが分かります。
一方で、脂質は100gあたり0.4gとほとんど含まれておらず、低脂質・高炭水化物の食材となっています。
そうめんをメインとしてバランスよい食事を目指すには、不足しているたんぱく質や脂質を、どう補っていくか考えることが必要となります。
消化が良く夏場のエネルギー補給にもおすすめ
一般的に、そうめん100gあたりの消化時間は2~3時間といわれています。これは炭水化物を多く含む食材のなかでは短い方で、3時間前後かかるといわれている、パンやうどん、ごはんよりも短いです。
また、そうめんに多く含まれる炭水化物は身体を動かすためのエネルギー源となるため、手軽にエネルギー補給ができる点もそうめんのありがたいポイントです。
身体が冷えた時はにゅうめんにしてもおいしい
そうめんを温めて食べるメニューを「にゅうめん」といいます。サッとゆでて食べるとのど越しを楽しめますし、柔らかくなるように煮込めば、より優しい味わいになります。
近年の夏は猛暑日が続き、冷房を入れっぱなしの方も多いと思います。ずっと冷房のきいた部屋にいると身体が冷えてしまいますし、冷たいものを食べすぎると胃腸が冷えてしまうことも。そんなときは、温かいにゅうめんを食べると身体を内側から温めることができますよ。
夏にオススメのそうめんの食べ方
ここからは、夏にオススメしたいそうめんの食べ方を紹介します。そうめんに付け合わせる食材について目的別に分けてあるので、気になる項目の食べ方があればぜひ参考にしてみてください。
ビタミンB1豊富な食材と合わせて疲労回復に
豚しゃぶのようなビタミンB1豊富な食材と合わせるパターンです。
ビタミンB群はエネルギー代謝に関わる役割を担う栄養素です。特になにもしていないのに疲労を感じたら、それはビタミンB群が不足している証拠かもしれません。ビタミンB1は豚ヒレ、豚もも、かつおなどに含まれています。
ビタミンC豊富な食材と合わせてストレス軽減
すだちや焼きのりなど、ビタミンCが豊富な食材と合わせて食べるパターンです。
ビタミンCは皮膚や粘膜の健康維持のサポートやコラーゲンの生成に欠かせない栄養素です。美容に欠かせない栄養素としても知られるほか、免疫力やストレスに対する抵抗力を高めてくれる栄養素でもあります。すだち、レモン、焼きのりなどがビタミンCを多く含んでいる食材です。
たんぱく質豊富な食材と合わせて
豆乳スープのように、たんぱく質が豊富な食材と合わせて食べるパターンです。
健やかな筋肉や皮膚をつくるために欠かせない栄養素がたんぱく質です。たんぱく質が不足すると、体力や免疫力が下がってしまう可能性があります。たんぱく質はダイエット中など摂取カロリーを気にしているときには不足しがちなのですが、健康的な身体を維持するためには欠かせない栄養素なので、意識して摂るようにしましょう。たんぱく質は肉、魚介類、乳製品、卵、豆などに含まれていますよ。
まとめ
栄養素が偏り栄養不足になると体力低下など健康に悪い影響が出てきてしまいますので、じゅうぶん気をつけなければなりません。暑い夏を元気に過ごすためには、栄養バランスを意識することが肝心なのですね!
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